秋はなぜ風邪をひきやすい？季節の変わり目に起きる体の変化
夏の疲れが抜けきらないまま、朝晩の冷え込みが強まる秋。昼間との気温差は10℃近くになることもあり、体温調節が追いつかずに免疫力が下がりやすくなります。
さらに空気の乾燥が進むことで喉や鼻の粘膜が弱まり、ウイルスが体内に入りやすくなるのもこの季節の特徴です。
加えて、秋は新学期や仕事の繁忙期が重なり、睡眠不足やストレスによって自律神経のバランスも乱れやすい時期。
「最近疲れが取れにくい」「朝起きたとき喉が痛い」と感じるなら、風邪を引きやすい状態になっているサインかもしれません。
湿度と温度を整える——風邪に強い空気づくり
風邪予防の基本は、体調管理と同じくらい「空気の質」を整えること。
理想的な室温は20〜23℃、湿度は50〜60％前後といわれています。
エアコンや加湿器をうまく組み合わせ、部屋ごとの温度差をできるだけ減らすことがポイントです。
- 朝晩はタイマーで暖房を軽く入れる
- 寝室は加湿器＋洗濯物の室内干しで湿度をキープ
- 定期的に窓を開けて空気を入れ替える
また、空気清浄機のフィルターやエアコンの吹き出し口も、知らぬ間にホコリやカビが溜まりやすい場所です。
月に一度は掃除やフィルターの水洗いを行い、清潔な空気を保ちましょう。
見落としがちな“菌の温床”をリセット！掃除で予防する風邪対策
風邪ウイルスは、ドアノブやスイッチ、リモコンなど「よく触れる場所」に残りやすく、家族間で感染を広げる原因になります。
除菌シートでサッと拭き取る習慣をつけるだけでも、予防効果はぐっと高まります。
- 玄関のドアノブや靴箱の取っ手を週1回は除菌
- リビングのリモコン・照明スイッチをまとめて拭く
- キッチン・洗面所・トイレなど水回りは特に清潔に
また、カーテンや寝具カバーなどの布類も、ホコリやウイルスが付着しやすい場所です。
週末にまとめて洗うのが難しい場合は、布団乾燥機や布用除菌スプレーを活用しながら、負担のない範囲で清潔をキープしましょう。
家事を頑張りすぎない——体調管理と両立する暮らし方
季節の変わり目は、「体を休めたいのに家事がたまってしまう」そんな悩みを抱える方も多い時期です。
しかし、体調を崩してからでは、家のことも看病もすべてが後手に回ってしまいます。
少し体調が優れないときほど、“完璧を目指さない”ことが大切。
掃除や洗濯をすべて一日で終わらせるのではなく、「今日は水回りだけ」「寝室だけ」と分けて行うことで、体への負担を減らせます。
また、定期的に家事代行を利用することで、負担を軽くしながら清潔な住まいを維持する人も増えています。
季節の変わり目を、少しラクに乗り越えるために
秋は“整える季節”。
家の中を清潔にし、空気を整え、無理のないペースで暮らすことが、結果的に家族の健康を守ることにつながります。
一度リセットされた住まいは、心まで軽くしてくれます。
気温差や乾燥に負けず、心地よい秋を過ごすために。
日常の家事を少し手放して、あなたとご家族が元気でいられる環境づくりを始めてみませんか。
