冬本番の前にやっておきたい、暖房器具と加湿器の準備とお手入れ


―「気づいたときにはもう遅い」を防ぐ、11月の住まいメンテナンス術―

11月に入り、朝晩の空気がひんやりと肌に感じられる季節になりました。そろそろ暖房器具を出そうかな、と思ったときに「フィルターがほこりだらけ」「加湿器がカビくさい」と慌てた経験はありませんか?実はこの時期こそ、暖房器具や加湿器の準備・お手入れを行うベストシーズン。冬が本格化する前に、快適で安全な住まい環境を整えておきましょう。

エアコンの暖房モードを使う前にやるべきこと

暖房器具の中でも使用頻度が高いのがエアコン。冷房シーズンが終わってからフィルター掃除をしていない方も多いのではないでしょうか。埃が溜まったまま暖房を入れると、効きが悪くなったり電気代が余計にかかったり、さらにはカビ臭の原因にもなります。

  • ① フィルターを取り外して掃除機でホコリを除去
    目詰まりしている場合は、ぬるま湯と中性洗剤で優しく洗い、しっかり乾かします。
  • ② 吹き出し口・ルーバー周辺を拭く
    内部に黒い斑点(カビ)が見えた場合は、プロの清掃を検討しましょう。
  • ③ 試運転をして温風が出るか確認
    運転しても冷たい風しか出ない場合は、冷媒ガスやセンサーの異常が考えられます。

エアコン内部のカビやホコリは、自力で完全に除去するのが難しい部分。専門の清掃を依頼することで、空気の質も改善し、電気代の節約にもつながります。

ファンヒーター・電気ストーブの安全点検

石油ファンヒーターや電気ストーブも、使い始める前の点検が重要です。特に石油機器は「燃焼系のトラブル」を防ぐために、以下の点を確認しておきましょう。

  • ・フィルター・吸気口にホコリが溜まっていないか
  • ・電源コードに傷や断線がないか
  • ・灯油の残りを放置していないか
    古い灯油は不完全燃焼の原因になります。残っている場合は必ず入れ替えましょう。
  • ・電源プラグのホコリを除去
    トラッキング火災を防ぐため、乾いた布でこまめに拭くのが効果的です。

また、ストーブやヒーターは周囲30cm以内に燃えやすいものを置かないよう注意。特にカーテンや衣類、布団の近くは避けるのが鉄則です。

加湿器のお手入れで“清潔な湿度”を保つ

冬に欠かせないのが加湿器。乾燥を防ぐことで風邪やインフルエンザの予防にもつながりますが、内部に雑菌が繁殖していると、逆に健康リスクとなることもあります。

  • ・水タンク・給水トレーを中性洗剤で洗浄
    ぬめりが残ると雑菌が増えやすくなります。
  • ・フィルターの状態を確認
    白い汚れ(カルキ)がついていたらクエン酸で洗浄を。
  • ・使用後は必ず水を抜き、しっかり乾燥
    湿ったまま放置するとカビや臭いの原因に。

加湿器は「毎日使う家電」だからこそ、こまめなケアが大切。きれいな状態で稼働させることで、部屋の空気がしっとりと心地よく保たれます。

11月に準備することで“冬の暮らし”が変わる

この時期に暖房器具・加湿器の準備を済ませておくと、12月以降の寒波や繁忙期にも慌てずに済みます。特に年末は、家事も仕事も立て込みやすく、掃除の時間を確保するのが難しくなるものです。

早めにお手入れをしておくことで、次のようなメリットがあります。

  • ・暖房効率が上がり、光熱費を抑えられる
  • ・空気が清潔になり、風邪や肌荒れを防げる
  • ・急な寒波にも安心して対応できる

「やらなきゃ」と思いつつ後回しになってしまう方は、家事代行サービスの活用もおすすめです。専門スタッフによるエアコンや加湿器の清掃、冬支度サポートを組み合わせることで、家全体が一気に整います。

定期利用で“季節ごとの家事”を任せる安心感

一度きりのスポット清掃も便利ですが、実は“定期利用”の方が効率的です。
例えば毎月または隔月で家事代行を依頼すれば、季節の変化に合わせた掃除やメンテナンスを自動的に行えるため、負担がぐっと減ります。

11月は「冬支度+年末準備」の両方に備えるタイミング。定期利用を始めるのにもぴったりの季節です。少しのサポートで、暮らしに大きなゆとりを感じられるはずです。

冬を気持ちよく迎えるために、今のうちに住まいを整えておきましょう。