冬のはじまりに訪れる“見えない敵”――インフルエンザの季節がやってくる
11月を過ぎると、空気が乾燥し、気温の低下とともにインフルエンザが徐々に広がる季節になります。
近年は新型コロナとの同時流行も懸念され、家庭内の衛生管理がこれまで以上に重要になっています。
特に共働きや子育て世帯では、「忙しくて掃除が後回しになってしまう」という声も多く、
知らないうちにウイルスが残りやすい環境になってしまうことも。
今年の冬を元気に過ごすためには、「家の中の衛生環境を整えること」が大切です。
そこで今回は、家族の健康を守るための“冬の暮らし準備”をテーマに、
すぐに実践できる工夫や、家事の手間を減らしながら清潔を保つポイントをご紹介します。
玄関・リビングが感染予防のカギ
家族や来客が最初に触れる玄関は、ウイルスの持ち込みを防ぐ第一関門。
帰宅時には「手洗い・うがい」だけでなく、「上着やバッグを玄関で一時置きする」習慣をつくると効果的です。
- 玄関に除菌スプレーやウェットティッシュを常備
- 靴箱やドアノブのアルコール拭きを週1回
- コート掛けを玄関近くに設置し、部屋に持ち込まない
また、リビングは家族が最も長く過ごす場所。
加湿器を併用して湿度を50〜60%に保つことで、ウイルスの繁殖を防ぐことができます。
空気清浄機のフィルター掃除も、流行前に済ませておきましょう。
見落としがちな「手すり・スイッチ」ゾーンの衛生対策
ドアノブ、電気のスイッチ、階段の手すりなど、意外と触れる回数が多い箇所ほど、
ウイルスが長時間残りやすい場所でもあります。
- アルコールティッシュで1日1回サッと拭く
- 子どもが触れる高さは特に重点的に
- 掃除のついでに「ながら除菌」を意識する
無理に完璧を目指す必要はありません。
「手すりを拭いたらOK」「スイッチを1カ所拭いたらOK」といった
“小さな習慣”を積み重ねることが、結果的に家庭全体の衛生レベルを高めます。
布ものケアで“潜む菌”を減らす
ソファカバーやカーテン、寝具などの布ものは、
ハウスダストや菌が蓄積しやすい場所。特に寝具は体温や湿度で細菌が繁殖しやすく、
健康リスクにもつながります。
- 枕カバー・シーツは週1回以上の洗濯を習慣に
- 天日干しが難しいときは布団乾燥機を活用
- カーテンはシーズンごとに洗濯またはクリーニング
年末の大掃除の前に「小掃除」として布ものをリセットしておくと、
12月後半が格段にラクになります。
無理をしない“家の衛生管理”という選択
感染症対策や掃除を「やらなきゃ」と思うと負担になりがちです。
忙しい毎日だからこそ、家の衛生を保つための手段は“自分で全部やる”だけではありません。
例えば、週1回の家事代行サービスを活用して、
水回りや床の拭き掃除など「感染予防に関係する部分」だけを任せるのも一つの方法。
自分の時間を確保しつつ、家族の健康を守ることにつながります。
冬を元気に乗り切るために
空気が乾燥し、体調を崩しやすい季節こそ、
「清潔な空間」が心の安心にもつながります。
インフルエンザ対策は特別なことではなく、
日々の暮らしを少し見直すところから始まります。
年末に向けて忙しくなる今のうちに、少しずつ整えておくことで、
慌ただしい12月を安心して過ごすことができるはずです。
そして、家族が笑顔で過ごせる時間を増やすためにも、
無理をせず、上手に家事を“分担”する視点を持ってみてはいかがでしょうか。