喪中はがきは、年内に近親者が亡くなった時に出すものですが、気をつけるべきマナーがいくつかあります。
いざという時に困らないように、喪中はがきについて知っておくことが大切です。
喪中はがきって何のために出すの?
喪中はがきは、親族の誰が、いつ亡くなったために喪中であること、新年の年賀状を遠慮することを伝えるための挨拶状です。
基本的には、下記のように2親等以内の続柄にあたる親族が亡くなった場合に送るものです。
- 1親等:両親・配偶者(妻・夫)・子供
- 2親等:兄弟・姉妹・祖父母・孫
ただ、2親等以内でなくても同居していたという理由で喪中はがきを出すこともありますし、土地柄や宗教によってもやり方が異なることがあるので、一度身近な方に確認してみましょう。
喪中はがきはいつごろ出すの?
年賀状の受け付け開始が12月15日なので、それまでに喪中はがきを出して、年賀状を遠慮することを伝えるのがマナーとされています。
一番望ましいのは、相手が年賀状の準備をする前に喪中はがきが手元に届くこと。
そうすることで、行き違いを防ぐことができます。
例外として、年末に不幸があった場合には、この期間中に喪中はがきを出すのが難しいので、年賀状を出さずに松の内と呼ばれる1月1日~7日の間に、「寒中見舞い」として親族が亡くなったことをお知らせするといいでしょう。
喪中はがきを出す相手は?
喪中はがきを出す相手は、基本的に年賀状のやり取りをしている方で間違いありません。
加えて、喪主をした場合は、故人がやり取りしていた友人や、お世話になった方、会社関係者、葬儀へ参列してくださった方に対しても喪中はがきを出すこともあります。
ただ、会社関係については、やり方が決まっていることもあるので、確認してからにした方がいいでしょう。
喪中はがきのデザインに決まりはあるの?
喪中はがきには、特に決められたデザインはありませんので、作成することもできますが、基本的によく見られるのは、白黒で蓮などの絵が入っているデザインです。
使用するのは、私製はがきでも官製はがきでも構いませんが、私製はがきの場合は仏事の案内に使用する胡蝶蘭の切手を貼り、官製はがきでは胡蝶蘭の切手が印刷されたものを使うことが多いようです。
ただ、喪中はがきを自分で作成するのは少なからず時間がかかることなので、インターネットで注文する方が宛名の印刷も任せられるため、手間がなくて便利です。
喪中はがきの書き方とは?
喪中はがきの中には、下記の3点を盛り込まなければなりません。
- 喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきますという文章
- 誰(故人名)がいつ(日付)亡くなったのか
- 生前のお礼など結びの挨拶
この時、句読点は使用しません。
喪中はがきに限らず、儀礼的な挨拶状では句読点を使用しないのが一般的だと言われています。
また、夫婦連名で喪中はがきを出す時には、夫の続柄に合わせましょう。
例えば、妻の父親が亡くなった場合、夫側から見た続柄である「義父」と記載します。
形式は縦書きで
喪中はがきは儀礼的な挨拶状なので、縦書きのデザインが一般的に多く使用されています。
最近の年賀状では横書きでポップなデザインのものも多くあり、おめでたい・親しみやすい雰囲気が表現されています。
しかし、喪中はがきは「喪に服しているため、新年のあいさつを欠礼します」というものなので、伝統的な縦書きで基本的な文面のみにしておくのが無難でしょう。
喪中はがきを受け取ったらどうしたらいいの?
喪中はがきを受け取ったら、年賀状を出さない代わりに、寒中見舞いでお悔やみの気持ちを述伝えます。
その中に、近況報告などの文章を盛り込んでもいいでしょう。
寒い季節にやり取りをするものなので、相手のご家族の体調などを気遣う言葉があると、より丁寧で心がこもった挨拶状になりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段、接することが少ない喪中はがきですが、いざという時に役立つので、マナーとして身につけておくと安心ですよ。