あっという間に終わってしまったお正月休みですが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
お正月は、初詣や年始のご挨拶などで、華やかに着物で過ごしたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、着物を着た後のお手入れ方法のキホンについて、紹介していきます。
普段着物を着る機会が少ない方こそ、ぜひ参考にしてみてくださいね。
着物は脱いだ後のチェックが肝心!
着る前はピシッとしていた着物も、1日着て脱いだ後はクシャクシャに。
洋服と同じように洗濯できるものではないので、お手入れが面倒で、せっかくのお正月に着物を着ることをためらってしまうこともありますよね。
着物を着る時に使う小物は数多いですが、そのお手入れ方法はほとんど共通しているうえに、実はそんなに面倒なことをする必要はありません。
では、さっそく着物や小物ごとのお手入れ方法について見ていきましょう。
着物・長襦袢
全て脱ぎ終わったら、まずはシミや汚れがないかチェックしましょう。
特に足元は、砂埃や階段を上った時の汚れが付いていないか、胸元は食事のシミが付いていないかなど、注意深く見ていきます。
少しのシミでも、時間が経つと目立ってくる場合もあるので、よく確認してくださいね。
特に汚れていない時は、一晩風通しの良い部屋にハンガーにかけて湿気を取り、シワを伸ばします。
干す時のハンガーは、着物専用のハンガーを使用した方が、型崩れの心配がなく、安心です。
しまう前には、ブラシなどでほこりを落とした後に、たとう紙に包みます。
肌着
肌着類は、ネットに入れて洗濯機で洗うことが可能です。
その際は、お洒落着洗いなど、弱い水流で洗うといいですよ。
綿素材のものはシワになりやすいので、干す前にはしっかりシワを伸ばしましょう。
足袋
足袋のつま先部分は、特に汚れやすいです。
シミや酷い汚れは、洗濯機に入れる前に洗剤を付けてブラシで擦るか、もみ洗いをしましょう。
こちらも干す前にしっかりシワを伸ばし、形を整えます。
帯・帯上げ
帯と帯上げは、まだ体温が残っているうちに広げてシワを伸ばします。
その後は着物と同じように一晩ハンガーにかけて干した後、帯はたとう紙に包み、帯上げはくるくる巻いてしまいます。
帯締め
解いた後にクシャっと後が付いてしまっていることが多いので、シワを伸ばします。
また、房がぼさぼさになったり、広がってしまっていたら、アイロンのスチームをあててなじませた後、和紙などに包んでおくと次回もキレイな状態で使うことができますよ。
草履
1日履いていた草履の底には湿気が溜まっているので、陰干しをして乾燥させます。
その後、ほこりや汚れを落としてから、風通しの良い場所に保管しましょう。
着物の収納方法は?
普段着物を着る機会が少ない方からは、着物の収納方法に困ってしまうというお話をよく耳にします。
もちろん、桐ダンスなどがあるお家はここに収納するのがいちばんいいのですが、そのような収納場所がない場合は、桐の衣装ケースを用意してください。
着物は、カビの原因になる湿気を嫌いますので、プラスチックの収納ケースなどよりも、通気性が良い桐の衣装ケースが、収納場所として適しています。
専門店はもちろんですが、今はインターネットショッピングなどでも手に入りやすいので、ぜひ検討してみてくださいね。
着物や小物類を衣装ケースに入れたら、着物に直接触れないように着物専用の防虫剤を入れ、きっちりフタを閉めましょう。
カビを防ぐため、近くに除湿剤を置くのもおすすめです。
まとめ
着物のお手入れ方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
年に1度のハレの日であるお正月。
そんな特別な日には、ぜひ日本の伝統衣装である着物を着て過ごしてみてくださいね。